LPM-0202 CLOSEUP 03 about LPM-0202 from KAZUTAKA OITA ～キーボード 笈田和孝 LPM-0202 『 Contrast 』 を語る！！～
ピアノ録音は丸1日かかりました
ミックスはDAW「CUBASE SX3」
■LPM-0202 『 Contrast 』 はどういう経緯でできたのですか？
さきちゃんのクローズアップでも書かれていましたが、ちょうど1年ぐらい前かな？自分の中で悩み事があって、まだシーズン1のころですが、ブログに書いたことがあったんです。そしたらそれを読んださきちゃんが心配してくれて、相談に乗ってくれた。そのころ、ちょうどシーズン2スタートに向けて、水面下でさきちゃんと曲のデモを作ったりしていたというのもあったのですが、そういう悩み、自分も気持ちの面ですごくリンクするところがあるって言ってくれて、さきちゃんの言葉で、歌詞にして送ってくれたんです。自分、それを読んだ時、きっと理屈じゃない何かを感じたんだろうね。知らないうちに電源を入れ、キーボードに向かっている自分がそこにいたんです。そして3日後ぐらいに、さきちゃんにメロディーと簡単な伴奏の入ったデモを送りました。
今まで自分は、どんな気持ちを曲にしようかなって始めに考えたり、メンバーで打ち合わせをしたりして、曲を作ることが多かった。これって、曲を作る人からすれば、当たり前のことなのかもしれませんが、今回は、そんな悩み事を曲にしようなんて、これっぽっちも思っていなかったし、ある意味、心にそんな構えるような余裕もなかった。理屈じゃないとか、そういう今までの自分の中になかった感覚に身を任せてたら、出来上がったといった感じですね。
■1年前どんなことを悩んでいたのですか？
一言で言ってしまうと、「音楽にすがって生きていたくない」ということ。自分は、幼いころからずっと、音楽ばかりやっていて、あまりテレビも見なかったし、家族みんなで話しながらご飯を食べることも積極的にはしてこなかった。打ち込みの音楽だからというのもありますが、部屋にこもって毎日音楽ばかりやっていて、知らないうちに、世間知らずな人間になっていた。自信があるのはいつも音楽だけで、音楽という得意のフィールドじゃなかったら、何事にも自信が持てず、結局、楽しいからというのもありますが、自分が傷付くのが怖いからか、音楽仲間とばかりつるんで、音楽の話ばかりしていた。もっと自分が積極的に変わっていかないと、自信だって持てないし、小さな音楽村の一住人になってしまうんじゃないかって思うようになったんです。ある意味、あせりだったり、危機感だったりなんでしょうね。音楽にすがらなくても生きていける「笈田和孝」でありたいと思ったんです。
そういう話をまわりの音楽仲間にしたら、いつも音楽に没頭している笈田が作った曲だからみんなに伝わっていたのにだとか、そんな話が笈田から出てきて残念だとか、笈田は音楽を捨てただとか、音楽を真剣にやっている人によくそういうことが言えるなだとか、あまりわかってもらえなかったんです。要するに、みんなの中でこうであってほしい「笈田和孝」と、自分の中でこうしたい「笈田和孝」にズレが生じてきて、自分はどうしたら良いんだろうと、みんなに求められてる笈田でいるべきなのか、一つ間違えたら交友関係とかも変わっちゃうかもしれないけど、自分が今感じている道に進むべきなのか。すごく葛藤し、悩んでいたんです。
今では、少しずつですが、自分も変われてきて、音楽仲間だけでなく、たくさんの友達と「コミュニケーション」を取ることができる自分になれたのですが、こんな自分を受け入れてくれた友達に、ホント感謝してるし、ホント自分は友達に恵まれているなって最近いつも思ってるんです。自分にないものをみんなが持っているから、話を聞いててすごく楽しいし、すごく今刺激に溢れてます。面白いことに、1年前より今の方が、全然良い曲作れる自信があるしね。これこそが、自分自身が考える 『 Contrast 』 なのかなと今では思っています。真剣に自分自身と向き合った結果、たくさんの友達だったり、たくさんの思いだったり、今では、向き合うものがいっぱいです。矛盾しているように感じるかもしれませんが、音楽を辞める気なんてこれっぽっちもありません。ただ、音楽にすがって生きていたくないだけなんです（笑）。
■最後にホームページをご覧の皆さんにメッセージをお願いします
今回そういった流れもあり、自分の中で、何年に一度出るか出ないかの、そんなメロディーが出来上がったと思っています。アレンジの方も、さきちゃんの歌、田中さんのギター、自分のピアノといった演奏を軸に、エモーショナルな仕上がりになったと思います。そして、今回も mF247 で配信することになり、早いものでリリースしてから1週間が経ちますが、おかげさまで、7月23日付のリアルタイム総合ランキングで22位、ポップスランキングで10位となりました。試聴してくださった皆さん、本当にありがとうございます。また、試聴がまだの方も、ぜひ一度聴いてみてください。ラブピースモードのエモーショナルな部分に触れていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします♪